2013年9月11日水曜日

伝説の店長って誰のこと?飲食店がソーシャルメディアを活用していくべきと確信した揺るぎのないエピソード

僕は現在飲食店をメインに、常連さんが集うコミュニティを生み出すためのソーシャルメディア活用のアドバイスをしています。

これからの時代は間違いなくソーシャルメディアをいかに活用していくかで、今後の飲食業界の大きな差になっていくのは明確です。

ではなぜ僕がそのような考えに至ったのか?そのきっかけになった出来事を伝えたいと思います。


■ありえないチャンスの到来
3年前、僕は新入社員として直販事業の営業を担当していました。初めての営業に最初は戸惑いながらも、「工藤くんだからこそ買うよ」と言ってくれるお客さんとの出会いにとてもエキサイティングな日々を過ごしていました。

そんなある日、新規事業として1年半の期間限定のスイーツ店を出店するという話が舞い込んできました。

スタッフ内で、誰が店長をするかという話になり、こんなチャンス絶対ないと思った僕は自分から立候補しました。もちろん、スイーツ店の経験はありません。でも、また新しいステージで成長できるチャンスだと感じたのです。

その僕の立候補に社長も快諾。それまでの頑張りを見ていてくれたのです。


そして、2009年7月25日 期間限定スイーツショップ「It`s Moo…(イッツモー)」がオープンしました。


■他店と差別化するために実践したこと

大学芋を使ったオリジナルのパフェや米粉を使った焼きドーナツなど、オリジナリティの高い、話題性のある商品を揃えたテイクアウト専門の小さいお店です。

そのお店を通して僕は徹底して実行していたことがあります。

それはお客様と積極的に交流すること。

誰でもできることをやっていては、他のチェーン店に負けるには決まっている。


「今日はどこから来たんですか~?」とか

「部活はなにやってるんすか?」とか


積極的にお客様に声がけをしました。


自分しかできないことを考えた末、たどり着いたのが接客

営業のときに培った、「君だから買う」という感覚をお店でも実践しようと考えたのです。お客様と積極的に交流することで、商品はもちろん、僕自身を覚えてもらうこと。それが唯一無二のうちのお店だけの魅力になる。

そのポイントを実行するうちに、常連のお客様がドンドン増えていきました。

■ブログでさらにお客様と交流する

さらにお客様との距離を近づけるのに大きな影響をもたらしたのが、店頭で実施していたメルマガ登録とブログです。


ケータイ端末をかざしてもらい会員登録をしてもらうシステムを導入したのです。そこで登録していうただいた方に定期的にメルマガを送ったり、毎日ブログを書いていました。

とくにブログは大きなきっかけになりました。更新すると通知が登録しているお客様に届くのです。

最初はなんのために忙しい時間を縫って更新しなきゃいけないのか、分かりませんでした。でも続けていくうちの確実のその効果は出てきたのです。

ブログにコメントがつくようになったり、実際にブログを見て来店してくれる人が表れるようになりました。

気づけば、会員はわずか半年で700人になり、1回キャンペーンのお知らせを流すと30人以上のお客様が来店してくれるようになりました。
僕は接客に、ブログという武器を手にいれたのです。



■やってきた約束のとき、目の前に広がった光景

それでも元々1年半という期限が決まっていたお店。ついに閉店のときがやってきました。

最終日には一日を通して100人以上のお客様が来店してくれました
閉店の30分前には30人ぐらい残っていたお客様で記念撮影をしました。

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その光景を見て、自分が実践してきたことが間違っていなかったんだなこれまでのことが報われた瞬間でした。

当時のお客様とは今でもたまに会って、この頃の話をして盛り上がっています。なかには僕の引っ越しの手伝いをしてくれる人も 笑

それぐらい、ここでのつながりが貴重な財産になりました。


■コミュニティを生み出すために、ソーシャルメディアを使う

たった2坪の小さなテイクアウトのスイーツショップが、わずか半年で700人以上のお客様にメルマガ会員になってもらい、最終日に100人以上が来店して閉店を惜しんだのです。

こんなお店あるでしょうか?

僕が徹底していたのは、接客で人柄を印象に残してもらい、会員登録とブログでお店から離れたお客様とも交流を図ったこと。

今ではブログはもちろん、FacebookTwitterYouTubeなどお客様と交流を図るツールはいくらでもあるし、各ツールのユーザーも多い。

ある意味チャンスに溢れた時代です。
こんな時代にソーシャルメディアを使わない理由がありません。

お客様に愛される唯一無二のコミュ二ティを持てているかどうか。

最大の財産になるお客様のコミュニティをつくるために、ソーシャルメディアを活用していきましょう。



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